今夜だけでも有頂天に

ハイスペ女子と恋愛したいアラサー零細自営業者の活動記録です。

「付き合うカード」まで使ってゲットした24歳にあっさり振られる。

4月下旬、某日。

 

俺は自分にいら立っていた。
あまりの不甲斐なさにである。

 

というか少しだけ泣いた(笑)。

 

実は、前回と前々回のエントリに登場した
萌乃ちゃんとはその後付き合うことになった。
というよりもその選択肢しかなかった。

 

2回目のアポでゴールを決める直前。
萌乃ちゃんは正直に話してくれた。

 

これまで男性経験がないこと…、
女子大出身でインカレサークルにも入ってなかったから
異性との交遊が少なかったこと…
チャンスはこれまで何度かあってラブホに入ったことも
あったけど最後まで踏み切れなかったこと、
バージンはちゃんと付き合って
自分を大切に思ってくれる人に捧げたいこと…。

そして、、、

 

俺のことを最初に会った時からいいなと思っていたこと…。

 

そして萌乃ちゃんは俺の目を見つめながら言った…。

 

「ちゃんと付き合ってくれるんだよね?」

 

 

恋愛活動をするうえで、
「付き合うカード」を使うのはルール違反だろう。
本気でコミットする気がないのであれば曖昧にし、
それが成功してもアラサー女子相手の場合は
しかるべき時期に結婚は考えていないと伝えるのが礼儀というものだ。

 

さて、俺はどうするか。
萌乃ちゃんは確かに恋愛経験が少なく奥手な印象だったが
顔も十分に可愛く(B⁺)、一緒に話して楽しい子だった。
何より性格も純粋で美しかった。

 

この日のデート帰り。
時間があるからと某区から自宅のある池〇まで
バスで30分程のんびりと揺られて帰ってきた。
その車内で萌乃ちゃんが一緒に音楽聴こうよと、
イヤホンの片方を俺の耳にかけてくれたのだ。
想像してほしい。
いい歳した大人がイヤホンを分け合って聴いている絵を、
しかも手を握っているのだ(笑)。
彼女は彼女で学生時代にできなったことを
追体験していたのかもしれない。
もっともこれには俺も学生に戻ったみたいで嬉しかったが笑。

 

萌乃ちゃんみたいなピュアな子はそうそういないはずだ。

ひと月に1人新規女性をゲットするという特に理由なき目標を立てたが
その過程では立食パーティやナンパで若い女性にゴミのように扱われ、
既読スルーされ、アポはドタキャンされ……。
それなら萌乃ちゃんと付き合ったほうが楽しいに違いない。

そのうえでバージンであるという告白。
31歳になった俺にとっては、この先の人生で
もしかしたら最後のチャンスかもしれない。
彼女も24年間守ってきたものを会って1,2回の俺に
捧げるというリスクを取っているのである。
俺はその勇気に応えたかった。

 

萌乃「ちゃんと付き合ってくれるんだよね」

「もちろんそのつもりだったよ。
  萌乃ちゃんのこと好きだよ」

萌乃「ありがとう…うれしい」

 

 

 

 

萌乃は確かにバージンだった。

 

 

 

ピロートークで聞いたところによると
これまで良い感じになった男性と、
キスや、ラブホに入って手コキまではしたけど
その先は自分の意思で断ってきたという。
初めては心から好きだと思える人としたいと…。

 

そこを会って2回目の俺は突破したのだ。
この事実は自信を深めるのには十分すぎるものだった。

 

萌乃は若干高揚している様子だった。

池〇駅まで送っていくと改札の前で萌乃が俺の肩をたたく。
俺が「んっ」と体を傾けると
萌乃が耳元で呟いた。

 

「好きっ!」

 

 

おいおいおいおい!!!!!

漫画の世界か!!!

萌乃は顔を真っ赤にして恥ずかしそうにしていた。


まさかリアルでこんなことをする子がいるのか…。
俺はこりゃまいったなと思いつつも、
過去最大級の有頂天で自宅に戻ったのは言うまでもない(笑)

 

 

付き合ってからは毎日のように連絡を取り合い、
上野公園に花見にも行った。
萌乃から毎日届く、
「今日のお昼はこんなん食べました~」
的な極めてどうでもいいラインも微笑ましいものだった。

 

 

しかし、ここから先が早かった。

俺は先々のアポを決めておきたいのに
まだ予定が分からないとかわされる。
GWの予定もまだ分からない。

一気に雲行きが怪しくなり。

 

結局、付き合うといってHしてから、
その後に会ったのは2回だけ。

「付き合ってほしいって言ったし、好きだったけど
わたしの気持ちが追いついてなかった。ごめんなさい。」

 

俺はその結論を出すのは早急であることを
グダグダと諭したが当然の如くまったく響かない。

いま彼女を失うとまたゼロから恋愛活動をしなければいけないし、
有頂天になって余裕をこいていた自分が惨めになる。

気付いたらこっちが追いかける格好になっていた。
完全なる非モテコミットだ。 

俺は落胆した。
自分の不甲斐なさに怒りがこみあげた。
あれほど俺に食いついてたのに…。
そしてちょっとだけ泣いた(笑)。

24年間守ったバージンを捧げるほど魅力的だったはずなのに、
あっさりと彼氏不適格の烙印を押されたのだ。

関係を継続させるのは難しい。
短時間で相手を魅了することと、
それを維持させることは別テクニックのようだ。
今年に入って関係を持った萌乃を含む4人の女性とは
会って1,2回目でセクしたが、その後向こうから連絡が途絶えてる。

結局は、「勢いでやっちゃったけど彼氏にするほどでもないし、
セフレになるのも嫌、あとは特に会うメリットもないし」ということだ。


セクできた瞬間は女を落とすのは簡単だなと思っても
最後は結局こっちが追いすがってしまう。

俺が恋愛プレイヤーとして活動を始めるきっかけにもなった
「ぼくは愛を証明しようと思う。」にこんな一節があった。

「お前が女を傷つけるだって?お前に女を傷つけることなんてできない。たとえ、傷つけようとしたってな。ー中略ー 若い女っていうだけで、これまでにたくさんの男からアプローチされているはずだ。だから、お前みたいな並みの若い男と、その辺の若い女を比べると、女のほうが圧倒的に恋愛経験が多く、あざとい。いまのお前が、どれだけ頑張ったとしても、彼女たちを傷つけることなんてできない。大人と子供がケンカするようなものなんだ」

 

自己分析するに、ゲットできた途端に
下心丸出しで次のセクを心待ちにする
雑な状態になってしまっているのでないだろうか。

それが「次いつ会える?」というラインや
日程調整を急ぐラインにつながってしまう。

要は余裕のなさや体目当てという雑さが
相手に透けて見えてしまうのだろう。
誰だって会えばセクのことばかり
考えている男とは会いたくないはずだ。

これまでのところ、アポで相手を魅了し、
自宅に連れ出すプロセスはある程度出来ているはずだ。
あとはポストSEXの段階でも相手を魅了することだ。
俺はまだまだ努力を続けていきたい。

萌乃ちゃんとの一件はなかなかシビアで辛かったが、
24歳相手にも戦えるという自信をくれたのも彼女だ。
何よりバージンを捧げてもいいと思えたほど
瞬間的であっても彼女にとっては魅力的な男だったのだ。
萌乃ちゃんにはありがとうと伝えたい。
俺はまだまだ成長できる。戦える。やれる。