今夜だけでも有頂天に

ハイスペ女子と恋愛したいアラサー零細自営業者の活動記録です。

今年35歳になる山本未来似看護師とのアポ

7月某日。

34歳看護師との新規アポ。

この日は台風が首都圏を直撃しており、
隅田川の花火大会も翌日に順延となっていた。

俺は、無理しなくていいですよ、リスケしましょうか、と言ったが、
先延ばしするといつになるか分からないので私は大丈夫ですよ、
と女の方がやけに乗り気だったから、結局会うことになった。

19時半。待ち合わせ場所。雨はもうあがっていた。

改札を出たところで彼女を見つける。その姿に唖然とした。
ボーダーのピタッとしたTシャツにショートパンツ、
そして大雨に備えてか長靴を履いていたのだが、
それが黒のロングブーツのように見えて、
まるで一昔前のアムラーそのものだったのだ。

俺はやれやれと頭を抱えた。
今宵も俺がアポれるレベルとはこのレベルの女なのだ。
唯一の救いはピタッとしたTシャツ(昔はよくピタTといった)に、
お椀型の推定Dカップの胸がくっきりと浮かびあがっていたことだ。

山本との出会いはいつものハピスマ。
通常のハピスマは参加条件が女性20歳~29歳であるが、
この回は女性25歳~34歳と年齢層が高めだった。
俺はアラサー相手の方が与しやすいのか
彼女を入れて3人の女性とアポ組みできた。 

行きつけのお店に入る。台風の影響か店内はガラガラ。
彼女はビール、俺はソフトドリンクで乾杯。

立食パーティーの感想、仕事のこと、過去の恋愛の話。
いつものような典型トークで時間は過ぎていく。
しかし年齢がそうさせるのか全体的に哀愁漂うものなった。
もっとも、山本は30歳になったときに思うところがあり、
仕事を辞め1年間海外にワーホリに行ったのだという。
これには、いい歳こいて生き方を模索している感じが
自分と通じるところがあり、なんとも共感できた。

彼女は今年35歳。
なんだか35歳の人とこうして飯を食っているのが不思議な感じがした。
まるで兄嫁とデートしているようなものじゃないか。
しかし、思えば俺も32歳なんだった。
4月まで23歳の子と付き合っていたから自分は若いつもりでいた。
しかし、どう足掻いたところで若い子との恋愛に現を抜かすには、
あまりにみっともない年齢に差し掛かっているのである。

お互いの休日の過ごし方の話になった。
山本は登山にマラソン、ダンス、それに舞台鑑賞と
独身女性の生活を謳歌していた。
特に羨ましいとは思わなかった。

ダンスを始めたのは子どものころにSPEEDに憧れたからだという。
彼女は今井絵理子と同い年であった。
俺はハロプロにハマる前はSPEEDに夢中になっていた。
小6で初めて行ったライブはSPEEDだった。
そして今井絵理子が好きだった。
当時は2つ3つ上の女性はずいぶんと大人な女性だと思っていたが、
いまはこうして普通にご飯を食べたりしているのだ。
そう思うと35歳の女性とのご飯も悪くないと思えた。
俺は頭のなかで「今井絵理子とご飯、今井絵理子と…」と繰り返していた。

 

1軒目を出る。
〇袋で飲みなおそう、といって電車で移動。
最近は自宅搬送までもう1軒挟むようにしているが
この日はそれをしなかった。
特に判定法があるわけではないが、
雨上がりでムシムシしていたから早く事を進めたかった。

池〇に着く。
「コンビニでお酒買っていこう」
「えっ、どこかお店に入るんじゃないの?
「家には行かないよ」
35歳にもなってまどろっこい女である。
「別に警戒とかしてるのならいいよ」強気に出ると
「別にそういう訳じゃないけど…」

コンビニで買い物を済ませマンションに入る。
女は若干緊張した面持ちだった。
ソファに座らせて、彼女はお酒を、俺はアイスを食べる。
本棚をながめ、ああだこうだと話す。

この時間のピリッとした空気が俺は好きだ。
そして、頃合いを見てソファに移動し横に座る。

「この距離感だと緊張する?」

「やっぱりしますよー」

腕を肩に回す。

「えっ、早くない?」
「まだ付き合ってないんだよ」

 

しかし形式的なグダだった。
舌を絡めたキスをすると、
一転して山本のほうが積極的になった。

ひと月半振りの今年4ゴール目。

やはり綺麗な胸をしていた。
趣味でマラソンとダンスをやっているだけあって、
体も引き締まっていた。

ク〇ニリングスをしているとき、
今井絵理子のま〇こ、今井絵理子のまん…」
俺は頭のなかでつぶやいていた。


いつもの虚しさがこの日はなかった。
ようやくの今年4ゴール目に安堵が大きかった。
山本と出会ったハピスマで3人とアポったと書いたが、
実はあとの2人とはアポ負けしていたのだ。
今年、いまのところ11人とアポって4ゴール。
3人とアポれば1人とはゴールできる。
そう思うと少しは気が楽になる。